こんにちは。分析おたすけマンこと、山根です(Twitterはこちらから)。
Google AdSenceを利用している方には、下記のような警告が表示されているかもしれません。

要注意:ads.txtファイルが含まれていないサイトがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。

何やら物々しいですね。
ads.txt(アズテキスト)と読みますが、これ一体何なのでしょうか。
この記事では、
- ads.txtとは?
- Google AdSenceの警告に対処する方法
についてお伝えいたします。
ads.txtとは?
「ads.txtって何?」という方に、まずは簡単に説明しておきます。
ads.txtとは、IAB Tech Lab(Interactive Advertising Bureauの略)という機関が提唱する技術。
オンライン広告の、
- 取引の透明性
- 信頼性の向上
を目的として導入が進められています。
要は広告詐欺を防止するための技術ということなんです。
IAB Tech Labはデジタル広告の課題解決を目指す期間
IAB Tech Labは、デジタル広告のグローバルな技術標準の確立と導入を促進するための国際的な期間。
本拠地はアメリカのニューヨーク州にあります。
GoogleやYahooを始め、Microsoft、楽天、GMOなど、多くの広告配信プラットフォームが加盟をしている機関なんですね。
IAB Tech Labの取り組みとしては、
- 広詐欺防止ための仕様詳細である「ads.txt(アズテキスト)」の公開
- 広告枠の入札をリアルタイムに行い、スピーディーな広告取引を実現する「Open RTB(Real Time Bidding/リアルタイムビッティングの略)」の公開
- 広告が適切に表示され、視認性向上に関するプログラムや技術文書などをまとめた「SDK(Software Development Kit)」の公開
- Cookieドメインを利用して広告マッチングの精度を飛躍させるIDサービス「DigiTrust」の公開
- 動画広告の最適な配信、遷移先、解析方法の仕様となる「VAST(Video Ad Serving Templateの略)」の策定
などがあります。
最新の技術で、デジタル広告の明るい未来のために活動しているということ。
デジタル広告の技術は日進月歩ですが、まだまだ活用しきれていない企業がほとんど。
興味のない商品やサービスの広告がしつこく表示される。
みなさんも経験あるのではないでしょうか?
その結果、「広告は邪魔」と思うユーザーが増えてしまっているのは、マーケターのはしくれとしても悲しい限りです。
しかし、IAB Tech Labの取り組みを見ていると、ユーザーにとって最適な広告が表示されるようになる日は遠くないのでは? と思っています。
そうなると、個人ブロガーやアフィリエイターにとっても追い風になるかもしれませんね。
ads.txtの設置方法
それでは早速、「ads.txtの警告」に対処してみましょう。
そんなに難しくなく対処できてしまうので、慌てずに1つひとつ対応してみてください。
Googleの公式にヘルプページも用意されているので、合わせてご覧ください。
1:AdSense向けのads.txtを作成
まずは新規でテキストファイルを開きます。
Windowsであれば「テキストドキュメント」、Macだと「CotEditor」が便利。
「Brackets」や「sublime」といったテキストエディタでもOKです。
今回、僕はWindowsの「テキストドキュメント」で対応します。

Googleのヘルプページに記載のある下記コードを、テキストファイルにコピペします。
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
次に「pub-」の後の「0が並んでいる部分」を自分のサイト運営者IDに置き換えます。
サイト運営者管理は、AdSenceの管理画面から「アカウント」>「アカウント情報」に遷移して確認できます。


2:テキストを保存する
運営者IDを置き換えたら、テキストファイルを保存します。
その際、データの名前は必ず、
としてください。

3:ads.txtをサーバーにアップロードする
次に作成したads.txtをサーバーにアップロードします。
「FileZilla」や「FFFTP」といったFTPクライアントでも作業できますが、今回はレンタルサーバーの管理画面から直接アップロードする方法をお伝えします。
ちなみに僕は、エックスサーバーを利用しているので、そちらで説明していきます。
エックスサーバーにアクセスして、「ファイルマネージャー」にログインします。
もしくは「インフォパネル」>「ファイル管理」でもOKです。

ログインしたら、自分のブログのドメインファイルを選びます。

その次に「public_html」のファイルを選びます。

「public_html」に遷移したら、このフォルダ内にads.txtをアップロードします。
アップロードの仕方は、「ファイルを選択」>「アップロード」のボタンをクリックするだけです。

アップロードが成功したら、下図のようにファイル名が表示されます。

ads.txtを設置したら確認したいこと
サーバーにアップロードして、ドメイン上にads.txtファイルを設置したら、以下のように確認してみましょう。
- 自分のサイトのURLの後に、/ads.txtと入力
例:https://weblife-changinghacks.com/ads.txt - ブラウザ上にads.txtに入力した文字列が表示されればOK
表示されない場合は、以下を確認してみましょう。
- 404エラーになっていないか
- 無効な空白文字などがないか?
- robots.txt によってクロールが禁止されていないか
僕の場合は、ads.txtをアップロードして1時間ほどで警告は消えてしましたが、サイトによっては警告がすぐ消えるわけではありません。
Googleのクローラが回ったタイミングとなりますので、後日もう一度、管理画面を確認してみましょう。
Googleのクローラは次のように動作します。
- 24 時間ごとにファイルをクロール
- ファイルの内容を解析して、その広告枠から収益を得る権限を持つ販売者のIDを特定
おそらく1~2日あれば、警告は消えるかなと思います。

作業自体は簡単だっと思います。
この機会にデジタル広告の仕組みについて、知っておくのもいいですよね。
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