「Webサイトの訪問者数は?」
「スマホで見られているのか? パソコンで見られているのか?」
Webサイトやブログを運営するなら必ずチェックしておきたいデータです。
そういったデータを確認できる便利なツールがGoogleアナリティクス。
Webサイト運用者には必須のツールです。
しかも無料で利用することができるんです。
Googleアナリティクスにアクセスすると、まず画面に現れるのはホーム画面。
というわけで、今回の記事ではホーム画面の基本的な見方・使い方をお伝えしたいと思います。
日々のアクセス状況をチェックするなら、このホーム画面を見れば十分です。

このブログの管理人、山根(@Hackagogo)です。
Googleアナリティクスには聞き馴染みのない用語が頻出します。この記事では、最低限知っておきたいアナリティクス用語についても解説しますよ!
→ 5分で簡単!ワードプレスにGoogleアナリティクスを導入する方法
Googleアナリティクスのホーム画面とは?
Googleアナリティクスのホーム画面ですが、全部で12種類のレポートが表示されます。

表示されるレポートは下記のとおりです。
- ユーザーサマリーレポート
- リアルタイムレポート
- 集客レポート
- アクティブ ユーザーレポート
- コホート分析レポート
- 曜日別時間帯別ユーザー数レポート
- 地域のサマリーレポート
- モバイルのサマリーレポート
- ページレポート
- 目標のサマリー(目標設定をしている場合、表示される)
- Google広告キャンペーン(Google広告を出稿している場合、表示される)
- Eコマースの概要(Eコマースタグを設置している場合、表示される)
10~12は、サービスを利用していない場合、表示されません。
ですから、多くのブロガーの場合、9種類のレポートが表示されていると思います。

1.ユーザーサマリー
サマリーとは「概要」のこと。
このレポートでは、サイトに訪問したユーザーの数や、サイトのパフォーマンスを大雑把につかむことができます。

上部にある「ユーザー」「セッション」「直帰率」「セッション継続時間」をクリックすると、タブを切り替えることができます。
計測期間は、アクセスして開いたときデフォルトで「1週間」となっています。
期間は、赤枠で囲んだ①をクリックすると、「1日~四半期」まで変更することができますので、いろいろな期間で数値を見るようにしてください。
ユーザーサマリーレポートの見方
表示されているグラフは
- ・実線=今週
- ・破線=先週分
というように表示されています。
先週より増えたのか、減ったのかを確認しましょう。
「今週は、先週より投稿した記事が少なかったからユーザー数が下がったのかな……」
「ツイッターのつぶやきが少なめだったからユーザー数が少なかったのかな……」
というように、数値から何かを振り返ることが大事です。
気にしなければならないのは、先週と同じことをしたにも関わらず、数値が下がっている場合。
これは危険信号です。
そういった場合は、より深掘りして分析をしなければなりません。
(深掘りの方法は別の記事でお伝えします)
ここでアナリティクス用語解説です。
指定した期間内にサイトを訪問した人数をユーザー数といいます。
ある日、Aさんが8時、12時、21時の計3回ほどサイトに訪問した場合、ユーザー数は1、セッション数は3となります。
サイトを訪問して1ページのみを閲覧し、そのままサイトを離れてしまった割合を直帰率といいます。
ちなみに、離脱率は最後に閲覧したページの割合です。
離脱率が高いページはサイト内リンクを強化しましょう!
あるユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでの時間です。
ただ、アクセス解析ツールの場合、「0秒」で離脱してしまうユーザーをカウントしてしまいます。
「0秒ってどういこと?」と思われるかもしれませんが、Webサイトってアクセスしたけど、すぐ閉じてしまうというユーザーは一定数存在するんですね。
そういった場合、平均値とは言えない数字になってしまいます。
何が言いたいかというと、「継続時間が長い=良いこと」ではないということです。このあたりについては、あらためて記事にします。
リアルタイム レポート
まさに今、この瞬間にアクセスしたユーザーの動向を確認できるレポートです。
分析としてはあまり役に立ちません。

何のために見るかといえば、トラッキングコードやイベントトラッキングがちゃんと機能しているかどうか確認するために見る程度です。
イベントトラッキングとは?
ボタンやバナーのクリック数、ページのスクロール率を計測するための設定です。
Googleタグマネージャーを利用するか、もしくは特殊なコードを設置することで計測ができるようになります。
ブログを収益化できるようにするためには、欠かせない機能です。
こちらもいずれ記事にします!
集客レポート
自分のサイトに来訪してくれたユーザーが、訪問する前に閲覧していたサイトがわかるレポートです。

上部にある「トラフィックチャネル」「参照元/メディア」「参照サイト」をクリックするとタブが切り替わります。
どこからの流入が多いのか確認して、それぞれのチャネルでユーザーの行動を把握できると改善につながります。
このレポートは深掘りポイントです。
別の記事でじっくりお伝えしますね。
デフォルトで用意されているチャネルは9種類。
チャネル名 | チャネル名(日本語) | チャネルの説明 |
---|---|---|
Organic Search | オーガニック検索 | Google、Yahoo!、Beingといった検索エンジンからの流入(広告以外) |
Paid Search | 有料検索 | リスティング広告からの流入 |
Referral | 参照元サイト | 他サイトからの流入 |
Display | ディスプレイ | ディスプレイ広告からの流入(アドセンスやリマーケティング広告など) |
Direct | ノーリファラー | ブックマークなどからの流入 |
Social | ソーシャル | TwitterなどSNSからの流入 |
メール | メルマガなどメール経由の流入 | |
Affiliates | アフィリエイト | アフィリエイトからの流入 |
Other Advertising | その他の広告 | その他の広告からの流入 |
お気に入りやブックマーク、URLを直接入力してきた訪問をカウントします。
しかし、実はこのノーリファラー、特殊な計測チャネルなんです。
例えば、1回目の訪問が「自然検索」で、2回目が「ブックマーク(ノーリファラー)だった場合、1つ手前の流入をカウントします。
要は「自然検索」となる、ということですね。
とはいえ、難しく考えると頭が痛くなってくるので、あまり気にしなくとも構いません。頭の片すみに入れておけばOKです。
アクティブユーザーレポート
選択した期間内であれば、同じユーザーが何度サイトを訪問してもアクティブユーザー数は1となります。
長期的に見て、ブログの読者数が増えているかどうかを見ます。

アナリティクスにはユニークユーザー数という指標がありますが、同じと考えて構いません。
「日別」「週別」「月別」でグラフが表示されています。
このアクティブユーザーが増えているのであれば、ブログは成長していると考えられますね。
コホート分析レポート
ユーザーの定着率(再訪問する頻度)がわかるレポートです。

ホーム画面のレポートだとわかりにくいので、詳細なレポートを見てみましょう。

このレポートを見てみると、7月27日にサイトに訪問してくれたユーザーの定着率が11.1%と高いですね。
7月27日にサイトに訪問してくれたユーザーは、その5日後にも再訪問してくれている、ということがわかります。
ブログの場合、固定読者を獲得することが大事です。
「毎日記事を書くと定着率が上がるのか?」ということを、このコホート分析を見ながら試してみるとおもしろいと思います。
曜日別時間帯別ユーザー数レポート
曜日別に、何時にサイトを訪問するユーザーが多いのかがわかるレポートです。
青が濃くなるほどユーザーが多い時間帯となります。

各曜日とも夕方の時間帯に比較的アクセスされているようです。
「訪問者数がその時間帯に多いのはなぜか?」
「SNSで情報発信したタイミングと連動しているのか?」
ということを探っていくと効率的に訪問者数を増やすことができると思います。
地域のサマリーレポート
ホーム画面では国別のレポートとなっていますが、深掘りしていくと「市区町村」単位でユーザーの地域を確認することができます。
地域情報を発信しているブロガーにとっては、参考になるレポートでしょう。

モバイルのサマリーレポート
サイトを閲覧している機器は「パソコンなのか」「スマートフォンなのか」を知ることができます。
今の時代、スマートフォンでインターネットを利用するユーザーが増えていることがわかる、重要なレポートです。
これは別記事で詳細な分析をお伝えしたいと思います。

ページレポート
どのページがよく見られているかがわかるレポートです。
ページビュー数が多いページ=人気のページ
ということです。

ちなみに「/」となっているのは、そのサイトのTOPページのことです。
こちらも別記事で詳細な分析をお伝えしたいと思います。
eコマースや目標を設定している場合に計測されます。
サイト内で何かを販売する場合は設定することをおすすめします。
データから得られた気付きを元に改善案を考えよう
さてここまでさまざまなレポートの見方、使い方をお伝えしました。
しかしWebサイト(ブログ)のデータを確認するだけでは改善につながりません。
「分析」は目的ではなく、改善案を考えるための「手段」でしかないということです。
分析から得られる気付きは大きく分けて3つ。
- Webサイトの良いところを発見する
- Webサイトの悪いところを発見する
- アクセスが伸びる時期や訪問ユーザーの質など、サイトの特徴を見つける
強みを伸ばし、弱みを減らす。そして特徴を活かす。
これらの気付きを改善に活かしていきましょう!
まとめ:Googleアナリティクスのホーム画面はこう見る!

ホーム画面で概要を確認して気になる点を発見したら、さらに詳細レポートを見る。
そして、改善につながる要因を発見するという順番で分析していきましょう!
- ホーム画面で概要を掴む
- アナリティクスの用語は難しいけど、なるべく正確に理解する
- 概要を掴んだら詳細レポートで深掘りしていく
→ Googleアナリティクスで分析して、コンバージョンが取れるサイトに改善!