【コンビニのIT経営を分析】デジタルオーバーラッピングが正解。スマホ決済が本質ではない話

【コンビニのIT経営を分析】デジタルオーバーラッピングが正解。スマホ決済は本質ではない話



 

AI、Iot、ビッグデータ、第四次産業革命というバズワードが、毎日ニュースに飛び交っています。

お隣の中国では、デジタルオーバーラッピングが小売業界では現実になっています。
デジタルオーバーラッピングとは、買い物やレジャーなどリアあるな生活行動も、ネット上で完結でき、デジタルで一体化されるという概念。

 

かたや日本では、トップ企業であるセブン&アイ・ホールディングスが「7Pay(セブンペイ)」を廃止。
二段階認証を採用せず、不正アクセスで問題がおき、システム開発の目途が立たず、早々にスマホ決済市場から撤退となりました……。

すでに中国と日本ではITテクノロジーのレベルは、かなりの差が開いているようです。

 

山根ただし
こんにちは。分析おたすけマンこと、山根です(Twitterはこちらから)。
今回の記事では、ITテクノロジーについて考えながら、多くの人が抱えているIT時代の誤解についても分析していきたいと思います。

 

 

スマホ決済が群雄割拠すぎる

スマホ決済のイメージ画像

「7Pay」の問題は、スマホ決済のブームに水を差す形になってしまいましたよね。

 

スマホ決済の便利さに気づいていなかった人にとっては、「スマホ決済=個人情報が漏れる得体の知れないサービス」と映ったとしても仕方ありません。

僕は、2018年12月に実施されたPayPay(ペイペイ)100億円あげちゃうキャンペーン以来、スマホ決済の便利さに気づき、買い物はほとんどPayPayを使っています。
LINEペイも少し使っていますが、PayPayのほうが便利です。

 

外食のときは、PayPayが使える店を探して、その店を選ぶほどです。

先日、このようなツイートをしました。
お得感がありますよね。

 

スマホ決済の仕組み

 

スマホ決済は、クレジットカードが不要という便利さが売りです。
クレジットカードが持てない10代でもキャッシュレス決済ができる点が特長。

 

決済方法は下記の2種類があります。

  • 非接触型決済(非接触IC決済)
  • QRコード決済

「非接触型決済」は、SuicaやEdyなどを利用した決済方法で、スマホを専用端末にかざすことで決済が行えます。

PayPayやLINE Payは「QRコード決済」にあたります。
非接触型IC決済に対応していない古いスマホでも使えるメリットがあります。

 

そして、QRコード決済にはさらに下記のような2種類の決済方法があります。

  • ユーザースキャン方式
  • ストアスキャン方式

「ユーザースキャン方式」は、店舗側が提示するQRコードを消費者がアプリで読み取り、金額を入力する決済方法。
この方法はけっこう面倒です。
店側も、スマホ決済サービスの種類が増え、レジ前にQRコードの立札がずらっと並ぶなど、対応に苦慮している様子。
そうしたニーズに対応すべく、QRコードをまとめるマルチ決済サービスも登場しているようです。

 

「ストアスキャン方式」は、消費者側がアプリで提示したQRコードを、店舗側のバーコードリーダーで読み取る方法。
消費者側は、複数のアプリの使用方法を覚えなければならず、こちらの方法も少し面倒です。

 

僕がPayPayで済ませるように、消費者は利用するQRコード決済サービスを決めてしまうため、後発のサービスは認知がますます難しくなるでしょう。

 

スマホ決済のメリット

 

消費者側は、ポイント還元やキャッシュバックなどでお得感がある「スマホ決済」。

 

一方、店側もメリットは大きく、

  • 店舗独自のクーポンやセール告知を配信できる
  • 売上をデータ化できる
  • ポイント付与は、店側にコストがかからない(PayPayのキャンペーンの場合は、PayPayが負担してくれる)

などさまざま。

販売促進にも一役買っているというわけです。

 

IT時代の企業の在り方とは?

 

7Payの例もあるように、とにかく右に習えとばかりに、類似サービスが次から次へと生まれるのは、日本にありがちな動きかなと思います。

 

そもそも日本の企業は、真似が好きです。
戦後、日本の産業が飛躍的な発展を遂げたのは、欧米のモノ真似をしたからと言われています。

これまでの日本の市場を見ると、A社だけつくっても買わない。
しかし、B社もC社もつくれば、やっとその商品やサービスに目を向けるという特性があります。
真似を擁護するのも国民性ですよね。

今、真似するべきはアメリカや中国であって、国内の市場で競ってもあまり意味がないのでは? と思ってしまうのは、僕だけではないはず。

 

技術的にすごいから儲かるわけではない

 

IT技術の先端性と、ビジネスの儲けには、ほとんど相関性はないかなと思います。

 

例えば、今注目されているAI技術にしても、

  • 必要なもを選ぶ選択力
  • 技術を活用してビジネス化する応用力
  • 複合的な開発力

が決め手となります。

 

AIは人工知能ともいわれますが、知能と言っても道具です。
AIを道具として、経営できなくては稼ぐ力には結びつきません。

今回の7Payについては、その視点が抜けていたような気がします。

 

無理に自社開発でスマホ決済のシステムを作らなくとも、既存のサービスで稼ぐことはできたのではないかと感じます。

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データを使うのはあくまで人間

 

AIについては、データ分析が基本となるので、統計分析や解析のためのビッグデータにも注目が集まっています。

「これからはビッグデータの時代だ!」と発言している経営者の中にも、数字の使い方を理解していないことはあるんですよね。

 

分析ツールと聞くと、人間では見つけることができない事実を見つけてくれる魔法の道具。
そんな風に思い込んでいるビジネスパーソンは意外に多いようです。

例えるなら、イチロー選手が使っているバットとまったく同じものを、素人に買い与えても打てるようにならないのと同じことです。

 

結局は仕事を実際に進めるのは生身の人間ということなんです。

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まとめ:デジタルオーバーラッピングで顧客を創造しよう

 

中国のデジタルオーバーラッピングの凄いところは、顧客の利便性です。
日々の買い物の手間を徹底的に解消しています。

 

すでに店舗は倉庫のような役割となっていて、半径3キロ以内なら30分で宅配してくれます。
新鮮な海産物を調理して運んでもらうことも可能で、代金はアリペイなどのQRコード。
現金は不要です。

その結果、1店舗の坪あたりの売り上げは既存店の3.7倍になったという報告があります。

 

日本のコンビニ産業は、

  • コンビニの立地や店舗数というメリット
  • 日本の高齢化社会が進んでいる現状
  • 24時間営業問題の解決

など、成熟しています。

コンビニ産業は、インフラになり得るだけの可能性を持っているので、ITテクノロジーの活用においても先端を突き進んで欲しいものです。

 

中国のデジタルオーバーラッピングの凄さについては、こちらの記事に詳しいのであわせて読んでみてください。

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