転職活動中のある日、突然メールでヘッドハンティングの連絡が来ました。
今回の記事では、ヘッドハンティングについて経験を交え、解説していきます。

現在の状況は、ヘッドハンティングで紹介してもらった会社で、ほぼ内定という状況です。
ヘッドハンティングとは?
もともとヘッドハンティングとは、ある企業が求めている能力や知識、経験をもった人材を、他の企業から引き抜くことを言います。
昔から、外資系企業では、ヘッドハンティングがよく行われていました。
僕は以前、輸入車メーカーに勤めていたのですが、たまにヘッドハンターから会社に営業の電話がかかってきました。
プレスリリースを出すときは、問い合わせ先として担当者の名前を書きますが、それを見て連絡をしてくるようです。
しかし、ここ数年でヘッドハンティングは身近になりました。
- 登録型のヘッドハンティング会社が増えた
- 労働者人口が不足しているせいもあり、多くの企業がヘッドハンティングを取り入れている
上記のような理由があります。
このように高年収が期待できるような転職を「エグゼクティブ転職」とも言います。
ヘッドハンティングと転職エージェントの違い
ここで、ヘッドハンティングと従来の転職活動の違いについて触れておきます。
基本的な違いとしては、下記のとおり。
- ヘッドハンティング・・・ヘッドハンターから紹介される企業の求人に応募する
- 転職エージェント、転職サイト・・・自分から求人を選んで応募する

ヘッドハンティングの選考の進み方
転職エージェント、転職サイトの転職活動の場合は、企業側で書類選考という手順をはさみます。
書類選考を通過したあと、面接ということですね。
ヘッドハンティングの場合は、応募前にヘッドハンターとの面談があることがほとんです。
その面談にて、企業が求めている人材とマッチンングするであろうと判断されたときに、はじめて応募となります。
スカウト型、オファー型とはどう違うの?
転職サイトや転職エージェントの中には、スカウトやオファーといったような仕組みを取り入れていることがあります。
仕組みとしては、ヘッドハンティングと似ていますね。
あわせて読みたい
→ 【面接確約オファーが魅力】ミイダスの仕組みとは?オファー型転職サイトを使うメリットを解説
転職サイトや転職エージェントからのオファーは、
- AIのマッチングによるもの(職歴や職種内容をもとに判断)
- 応募数が少ない、もしくは欲しい人材からの応募がないといった場合のサポートサービス
といったような理由でスカウトメールが届くことが多いです。
つまり、求人案件の質はあまり良くありません。
ヘッドハンティングの場合は、ヘッドハンターもしくはリサーチャーが候補者一人ひとりをチェックしてから打診します。
人材紹介のプロの目を介しているという点では、マッチング精度は高いです。
登録したけどヘッドハンティングされない
ヘッドハンティング会社に登録したけど、連絡が来ないという場合は多いです。
その人材紹介社に登録したとき、ヘッドハンターはあなたの職務経歴書を必ずチェックします。
ですから、最初のタイミングで引っかからない場合は、正直厳しいと言えます。
完璧な職務経歴書を作り込んでから、登録することをオススメします。
転職エージェントへの登録がヘッドハンティングのきっかけになる
僕の場合は、dodaエージェントサービスに登録してから3日後にヘッドハンターから連絡が来ました。
後ほど詳しく紹介しますが、転職エージェントにはエグゼクティブ部門を持っている会社が多く、登録者の情報を共有しているところがあります。
ですから登録後の1週間くらいは、オファーや求人紹介の件数が活発になります。
逆にとりあえず登録して、履歴書や職務経歴書は後から作ってアップロードしようと考えていたら、機会を逃すことになります。
登録するタイミングが一番自分の経歴をアピールできると考え、スタートダッシュできるような活動をしたほうが効果的です。
ヘッドハンティングのメリットとデメリット
ヘッドハンティングで転職活動をする場合のメリットとデメリットをまとめておきます。
メリット
- ヘッドハンターは企業の情報を熟知しているので、情報収集がスムーズ
- 自分の経歴やスキルをアピールしやすい
- 年収はアップすることが多い
デメリット
- ヘッドハンティングといっても採用が確約されているわけではない
- ヘッドハントの多くは偶然である

メリット1:情報収集がスムーズ
ヘッドハンターは、求人を出してくれる企業の成長を手助けしているという意識が高いです。
これは転職エージェントとは、考え方が違う点ですね。
- ヘッドハンター・・・企業側の視点
- 転職エージェント・・・求職側の視点
というような感じです。
同じ会社の採用を何人も支援しているというヘッドハンターは多いです。
僕も実際に選考が進むなかで、その会社の状況や対策を熟知しているという点をメリットに感じました。
メリット2:自分の経歴やスキルをアピールしやすい
ヘッドハンターは、経験や実績を評価して声をかけてくれています。
つまり、企業側の要望とマッチングしたうえのヘッドハンティングなので話が早いです。
面接では、スキル的なことよりも、人柄や社風に合うかという点を重視しているようでした。
メリット3:年収はアップすることが多い
先方からの声かけなので、年収交渉がしやすいです。
ヘッドハンターには最初から「前職の年収以上の条件を提示できるから、面接してみませんか?」ということを言われました。
採用された場合、年収の約20~30%がヘッドハンティング会社の取り分となるはず。
企業側が用意できるコストを分かったうえで、年収交渉をしてくれていたようなので、ここもかなりスムーズでした。
ちなみに僕の場合は、80万円ほど年収がアップしました。

次はデメリットも考えてみます。
デメリット1:採用が確約されているわけではない
ヘッドハンティングといっても採用が確約されているわけではありません。
僕の場合も、もう一人候補者がいらっしゃったようです。
通常は、2~3人ほどで選考が進んでいくようです。
しかし、裏を返せば、優秀な人材同士で1つの採用枠を争うわけです。
「ヘッドハントで転職に成功することはあまりない」と言われますが、事実としてあるかもしれません。
転職エージェントの場合は、平均50人前後の候補者で選考が進みます。
(人気の求人の場合は、100名を超すことも)。
それと比べると、競争率は低いです。
デメリット2:ヘッドハントの多くは偶然である
「ヘッドハントはプレミアム感があって、すごい」と思う方はいるかもしれません。
しかし現状としては、登録してもらったうえで、ヘッドハンターの目に引っかかるか? ということになるので、偶然の産物の要素が大きいかもしれません。
偶然であろうとうも、「登録する」という行動を起こしたうえで、ヘッドハンティングされるわけですが、思っているよりは、「自慢にならない」と考えたほうが良さそうです。
ヘッドハンティング会社3選
3社ほど注目したいヘッドハンティング会社を紹介します。
転職エージェントに登録することで、利用できるエグゼクティブサービスもあります。
先ほどもお伝えしましたが、気軽に利用できるサービスは増えているので、登録だけでもしておくことをおすすめします。
dodaエグゼクティブエージェント
今回僕の転職は、dodaエグゼクティブエージェントのヘッドハンティングにより進みました。
転職サービス大手の「doda」が提供するヘッドハンティングサービスです。

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→ 転職エージェントdodaの特徴と使い方。情報収集とヘッドハンティングに魅力あり
dodaエグゼクティブエージェントに登録するには、dodaのWebサイトから無料の登録を行い、「エージェントサービス」に申し込みます。
その後、経歴を見たキャリアアドバイザーからアポイントが来るという流れとなっています。
業界大手のdodaならではの豊富な求人量から、そこらへんのヘッドハンティング会社より満足度が高いサービスとして、評判も上々のようです。
キャリアカーバー
業界最大手のリクルートのヘッドハンティングサービス「キャリアカーバー」。

転職エージェントである「リクルートエージェント」とは、別に登録が必要です。
リクルートの面談は手厚いと評判が良く、自分が望むキャリアを相談したうえで、「キャリアカーバー」のヘッドハンターを紹介してくれることもあります。
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→ 【おすすめ転職エージェント】転職希望者がリクルートエージェントを利用するメリット
登録後は、ヘッドハンターからアポイントが来るのを待つという形になります。
リクルートという信頼感は大きく、年収800万円以上の求人も多数あることが魅力です。
ビズリーチ
ハイクラスな転職エージェントとして、最近は知名度を上げている「ビズリーチ」。

会員登録は無料。無料での利用は可能ですが、優良企業や一流のヘッドハンターからのスカウトを受けるためには、有料の会員が推奨されています。
料金体系は、
- タレント会員・・・2,980円(税抜)/30日
- ハイクラス会員・・・4,980円(税抜)/30日
となっています。
年収1,000万円以上の求人を探すのであれば、利用いたいサービスです。
まとめ:ヘッドハンティングの利用をおすすめする人
「ヘッドハンティング」ってかっこいい響きです。
いつかヘッドハンティングされるような人材になりたいと思いますよね。
しかし、ヘッドハンティングを希望したからといって、スカウトが来るわけではありません。
自分の市場価値を高め、経験を積んだ30代後半~40代で利用すべきサービスがヘッドハンティングだと思います。
何はともあれ、登録をすることから始まります。
どのサービスも5分程度でWebサイトから登録可能です。

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