【書評】『転職と副業のかけ算』-次世代のサラリーマンに進化する方法

【書評】『転職と副業のかけ算』-次世代のサラリーマンに進化する方法



 

2019年8月9日に刊行された『転職と副業のかけ算』(moto著/扶桑社)。
SNSで話題の人物であるmoto氏の初著作ということで、発売日に購入して読んでみました。

全239ページ。
文字は大きめでスラスラと読みやすく、ページをめくる手が止まらず4時間ほどで読了。

 

本書は、これまでなかった、新しいサラリーマンの在り方を伝える本でした。
さっそくレビューしたいと思います。

 

山根ただし
こんにちは。分析おたすけマンこと、山根です(Twitterはこちらから)。
転職も副業も自分の価値を高める手段。価値を高めた先に何があるのか……?!
この記事では、次世代型サラリーマンの指南書と話題の本である『転職と副業のかけ算』を紹介します。

 

 

進化する副業

 

サラリーマンにとって「副業」は一種のステータスになりつつあるのかもしれません。
ホリエモンが時事ニュースを解説する「HORIE ONE」でも副業を話題にしていました。

 

いきなり話は逸れますが、なんでも今一番注目なのは、「ライバー」だとか。

ライバーとは、ライブ配信を行うインフルエンサーのこと。
たしかに、ツイキャス、Youtubeライブ、LINE LIVEとか最近よく話題となっているのを耳にします。

 

今の時代、Twitterを始め、Youtube、ブログ、メルマガなど、個人で情報を発信し、稼げるプラットフォームはたくさんあります。
副業の魅力の1つに、これらを攻略することでお金を稼げるというゲーム感覚があります。

 

山根ただし
投資と違って、元手は少なく、アイデア次第で何でもビジネスにできる時代です。

 

著者のmoto氏とは?

 

そんな時代に、TwitterやVoicyで話題となっている人物が著者のmotoさん。

 

下記は著者プロフィールの抜粋です。

地元の短大を卒業後、ホームセンターに入社。リクルートや楽天など4度の転職を経て、現在は本業年収1000万円、副業年収4000万を稼ぐサラリーマン。都内の広告ベンチャーで営業部長を務める傍ら、ブログ「転職アンテナ」などを運営し、2019年には日本最大級のASP「バリューコマース」から年間MVPとして表彰。

 

年収1000万というだけでも驚きなのに、副業収入が4000万!!

 

収益は主に転職サービスを紹介するアフィリエイトということですが、こんな大きな金額を稼いでいる人はなかなかいないでしょう。

参考記事

アフィリエイトの仕組みと稼ぐ方法。ブログ初心者が登録すべきASPは?

 

以前、当ブログ(ライフ・チェンジング・ハックス)でもおすすめ転職サイトとして紹介した「転職アンテナ」。

moto氏は、自分の経験を上手くアウトプットされていて、すごく参考になるブログです。

あわせて読みたい

転職ブログおすすめ5選-転職活動の参考になる考え方を学ぼう

 

僕もけっこう早い段階からmoto氏の存在を認識していて、新しいサラリーマンの在り方だなと感じていました。
とくに共感するのは、下記のような考え方です。

僕は「サラリーマンでいること」のメリットを享受しながら、個人でお金を稼ぐという「手堅い立ち位置」を取り、生涯年収を増やす道を選びました。
-本書より引用-

 

山根ただし
SNSでmoto氏が注目を集めた理由として、脱社畜崩壊の流れがあるかなと思います。
深掘りして説明します。

 

フリーランスVS社畜

 

脱社畜といえば、2019年の年明け早々に起こった「脱社畜サロン」騒動は記憶に新しいところです。

 

「脱社畜サロン」は、ブロガーのイケダハヤトさん、正田圭さんを中心として立ち上がったオンラインサロン。
はあちゅうさん、けんすうさん、ZOZOの田端信太郎さん、幻冬舎の箕輪康介さんなど数多くのインフルエンサーも参加。

立ち上げから2カ月ちょっとで、会員3,000人。
月額は3,000円ですから、ものすごい金額の収益です。

 

イケハヤさん(イケダハヤトさんの愛称)が常々発信されていた下記のようなメッセージがSNS上で巨大なエネルギーとなって、多くのツイッタラーやブロガーを飲み込みます。

  • サラリーマンやめてネットで独立
  • パソコンひとつでノマドワーク
  • 大企業で消耗すると人生設計を失敗する
  • まだ東京で消耗してるの?

 

サラリーマンという生き方に疑問を持つ潜在層は多くいたでしょうから、刺激となったことは間違いないでしょう。

結局、オンラインサロン運営のモラルやリテラシーについて、内部告発があったのに加え、Youtuber、作家として活躍中のえらてんさんも絡み、3,000人いた会員は200人ほどに縮小。

「脱社畜サロン」は現在、スキルシェアサロンと名を変え、続いているようです。

 

副業と複業

 

副業は、隙間時間を活用し、本業以外でも収益を得ること。
そして複業というのは、本業と同等の収益源を複数持つこと。

 

複業はパラレルワークとも呼ばれます。
ブロガーのバイブルとも言える『ブログ飯』を書いた染谷昌利さんが2018年に出した『副業のトリセツ』は次世代の働き方の指南書としても非常に参考になります。

 

 

当ブログにレビュー記事を用意しているので、あわせて読んでみてください。

あわせて読みたい

複業とは? 染谷昌利さんの『複業のトリセツ』を読んでみた!

 

転職と副業

 

ということで、新たに副業の旗手となっているので、moto氏です。

 

僕個人の意見を言わせてもらうと、イケハヤさん、染谷さん、motoさんの誰が正解かという話ではなく、要は生き方、働き方が多様化してきたことかなと思います。

いずれもブロガーがSNSを軸に、ブログや本といった媒体を通して、新たな生き方を提唱してくれているわけです。

共感する誰かのやり方を参考にしてもいいと思いますし、それぞれを掛け合わせてもいいでしょう。

しかし、結論として会社員だけで人生を過ごす時代は終わったかなと思います。
自分がやりたいことで稼ぐべきですし、それができる時代になってきたかなと思います。

 

 

『転職と副業のかけ算』のおすすめポイント

 

『転職と副業のかけ算』は、なぜ会社員としてだけで働くことが時代遅れとなってしまったのか?
本書の中から珠玉の言葉を紹介しながら、解説していきます。

 

真面目に働くだけでは市場価値は上がらない

 

終身雇用制度が機能していた時代では、ひとつの会社に腰を据えて働き続ける選択肢がありました。
今の60代~80代くらいの年代の人々は、終身雇用の恩恵を多いに受けたはず。

しかし、時代は変わりました。

 

本書には以下のような一文があります。

「ただ真面目に働くだけ」では、給料が増えないどころか、サラリーマン生命すら危うくなります。40代半ばで早期退職を迫られる人がいる一方で、新卒でも能力次第で数千万円の年収がもらえる。
そんな時代なのです。
-本書より引用-

 

SONYが高度人材を確保するため、新入社員でも最大で730万円を支払う新しい給与制度をスタートしました。
しかし、これに抵抗感を持つのは中高年社員だということがニュースになっていました。

年功序列の賃金体系を基本としてきた世代にとっては、「自分より給料が高いのは気にくわない」という訳です。

僕も中高年世代なので、気持ちは分かる……。

しかし、国際競争力が壊滅的に弱くなっている日本企業にとっては、優秀な人材の確保が急務。
勤務年数や会社への貢献度という評価基準ではなく、世の中にどれだけ価値を生み出せるか? という「個人の市場価値」に評価軸が変わったということです。

大企業で役職という肩書だけでは、市場価値を上げるのは難しくなるでしょう。

 

あわせて読みたい

終身雇用崩壊!個人の時代に考えたい会社との付き合い方

 

真面目に働くだけでは未来が見えない理由

 

自分の市場価値を上げておかないとどうなるか?
本当の安定を手に入れることはできません。

 

本当の安定に繋がることは、

  • 自分はいつだって転職できる
  • どんな環境でも、自分でお金を稼げる
  • 給料以外に収入がある

という状態だと著者のmotoさんは語ります。

 

「自分という会社を経営する目線をもて」
自分はこの考え方を「自分株式会社」と呼んでいます。
-本書より引用-

どんな労働が評価されるのか? という判断軸は、本書ならではの考え方だなと感じます。

 

市場価値を高める5つの力

 

市場価値を上げるために、「自分株式会社」という思考を持ち、自分の生産性を高める。
motoさんは、「生産性とは本質を見極めて、効率的に行動する力」だと書いています。

 

その要素は下記のように5つの力に分解できるのだとか。

  1. 論理的な思考ができる力
  2. 構造的に物事を捉える力
  3. 物事を俯瞰したうえで、課題を特定する力
  4. 課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せる力
  5. ①~④を用いて組織をマネジメントする力

この能力を高めたからこそ、今の自分があるそうです。

 

市場価値については、転職サイト「ミイダス」の診断が面白いです。
自分の市場価値を「年収」で表してくれる診断。
無料で利用できるので、一度試してみてください。

 

参考記事

【面接確約オファーが魅力】ミイダスの仕組みとは?オファー型転職サイトを使うメリットを解説

 

転職をするタイミング

 

motoさんは10年で4社に転職し、年収アップを実現しています。

なかには1年半しか在籍しなかった会社もあるということなので、今の時代、「石の上にも三年」というのは当てはまらないのかなと思います。

大事なのは、期間より実績や仕事内容であることは間違いないでしょう。

 

では、どのようなタイミングで転職を考えるべきか?
『転職と副業のかけ算』では以下のように書かれています。

転職は常に視野に入れておくべきですが、あえて転職するべきタイミングがあるとすれば「仕事が最高潮のタイミング」です。
-本書より引用-

仕事が最高潮で転職活動を始めるのは、なかなか勇気のいることです。

 

しかし、会社に在籍し続ければ、出世をして給料も上がるだろうというのは一昔前の考え方

脂が乗っているときこそ、転職をして、価値を高めていくことが年収アップの早道であると本書には書かれています。

 

山根ただし
たしかにその方が効率が良いですね。

 

ちなみにmotoさんが転職を重ね、目指す先は「生涯年収8億円」だそうです。

一般的なサラリーマンの生涯年収は、平均すると2億2000万円ほどだと言われています。
平均の4倍の生涯年収を稼ぐためのマインドが、本書にはまとめられています。

 

 

まとめ:本業や経験をお金に換える

 

下記は本書にある一文。

僕の経験上、サラリーマンがブログやコンテンツ配信でお金を稼ぐには、「本業で自分が苦労して得た知見」を発信するのが近道です。
-本書より引用-

 

転職でも副業でも、経験こそが市場価値を生み出します。
その経験を本業と副業の両方に生かすことは、効率的ですし、稼げる可能性は広がるはず。

 

そうして、本業と副業の両輪で頑張った先には、「複業」という道が開け、より面白い人生にアップデートしていきます。

 

いきなりmotoさんになれるわけではありません。
しかし、著者自身の経験が、1つひとつ詳しく書かれている本書は、多くの人の参考になるでしょう。

ぜひ手にとって読んでみてください。

 


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