「仕事を頑張っているのに上手くいかない」
「勉強もしているし、やる気もあるのに、ここ一番で成果が出せない」
会社員に限らず、仕事と向き合っていると、このような壁にぶつかることがあるのではないでしょうか?
僕個人の心構えでもあるのですが、仕事で結果を出すためには、
- 毎日が本番だと考える
- 結果を出すのに特別なスキルはいらない
- 毎日の積み重ねこそが結果を生む
ということが大事だと考えています。
結論から先にお伝えすると、以下のようになります。
しかし、その簡単なことを難しく考え、難しくやろうとするから失敗する。
とにかくシンプルに考える。
これが大事な気がします。
シンプルに考えることで、余計なストレスを軽減できますし、仕事が楽しくなるかも。
というわけで、この記事では、「シンプルに考えることこそ、仕事で結果を出すための近道」ということについて深掘りして分析していきます。
ちなみに「仕事の結果」というのは、普通の会社員が、日常的な業務で出すための結果ですので、ご理解ください。

誰もがイチローやスティーブ・ジョブズを目指して成功できるわけではありません。
大きな目標を設定するよりも毎日のアップデート作業が重要。
スマホアプリやコンピュータのように、小さなアップデートを重ねる更新作業が大事です。
「仕事ができる人」「仕事ができない人」の違いとは?
職場には「仕事ができる人」と「仕事ができない人」がいます。
できる、できないの判断基準は感覚的で曖昧なものではなく、結果を残しているかどうかで判断されることがほとんどでしょう。
例えば、人事評価の仕組みとして導入している企業が多いMBO(Management By Objective/目標管理制度)。
自身の仕事を「定量」と「定性」で評価するというもの。
- 目標を具体的な数字に落とし込んで自己達成意欲を上げる「定量」
- たとえ結果を残せていなくとも、「仕事の過程」をPDCAできるようにする「定性」
「定量」と「定性」の両方から自己管理をすることが大事です。

あくまで、自己管理のために目標設定すると捉えましょう。
仕事ができない人は「自己管理が苦手な人」とも言えるかもしれません。
しかし、それは他者に評価を委ねてしまうということです。
結果を残せば収入は上がるわけですから、シンプルに考えましょう。
会社の組織体制や上司の考え方は、「どうでもいい」と思えるくらいにならないと「仕事ができる人」にはなれません。
仕事ができる人の公式
分析思考で「仕事ができる人」の公式を考えてみましょう。
詳しく説明します。
「成長の速度」には、
- 所属している会社の事業を詳しく知る
- 競合他社について詳しく知る
- ビジネスフレームワークを応用できる
という要素が入ります。
掛け合わせる「毎日の仕事の達成率」というのは、
- 「自分がやる」と決めたことを、その日1日でどれだけ進めることができたか
- 新しく学んだことを仕事に取り入れることができたか
ということで表せます。
もう1つ、忘れてはならないのが「一緒に働く人への思いやり」です。
自分一人で仕事をしているわけではありません。
たとえ個人事業主だとしても、「思いやり」は巡り巡って「仕事の結果」に影響してくるはずです。
「仕事ができない人」の特徴

紹介した公式と照らし合わせて、読んでみてください。
結果の出ない努力をしてしまう
「こんなに頑張ったのに評価されないなんておかしい」
「努力が認めてもらえなかった。あの人は間違ってる」
「結果だけを見て判断するなんて理不尽だ」
自分の仕事が上手くいかないとき、上記のように思ってしまうのであれば、あらためる必要があるかなと思います。
言い換えるならば「結果よりも努力を評価してくれ」と言っているようなものです。
人はときに、努力すること自体に価値を見出してしまいます。
そして厄介なことに、努力が目的化すると、無駄な時間と労力を費やすようになります。
そうならないためにも、努力そのもに価値はなく、価値とは、努力の先に掴んだ「結果」だけにあると考えるべきです。
潜在能力に頼ってしまう
「人間は脳の10%しか使っていない。残り90%に驚異的な潜在能力を秘めている」
このようなスピリチュアルなフレーズを聞いたことがある人はいるのではないでしょうか?
結論から言うと「夢の潜在能力」というのは存在しません。
これは人間の進化の過程を考えるうえで、科学的にも説明されていることです。
そもそも「発揮されていない実力」を評価するには、判定者の主観が混じってしまいます。
「あの人はいい人だから」
「あいつは頑張っているから、将来性がありそう」
など、なんとも不公平な評価ですよね。
そういった意味では、ペーパーテストで合否が決定する受験は、面接官の主観で採用が決定されてしまう就職や転職より、何倍も公正なシステムだと言えます。
つまり「発揮されていない能力」はゼロとして考えるということが大事だということです。
100%の力を発揮しようとする
例えば、オリンピックに参加する選手の目標は「金メダル」を獲ることです。
世界新記録や自己ベストを出すことではないはず。
金メダルを獲得するということは、「相手に勝つ」ということが条件となります。
どんなに平凡なタイムであっても、参加選手の中で一番であれば金メダルは獲れるということですね。
つまり、競争の原則は「絶対評価」ではなく「相対評価」だということです。
営業マンでいうなら、営業成績が幾らなのかが問題ではなく、ライバルよりも上に行くことが大事だということです。
「自分の力を100%発揮する」と考えるのではなく、「負けなければ勝てる」と心得て、70%の力を維持することが理想。
なぜなら、100%の力で頑張り続けられる人間なんて、ほとんどいません。
この考え方は「継続する力」にも繋がっていくので、おすすめです。
効率化する目的をはき違えてしまう
効率化とは、結局のところ「選択と集中」です。
今、10個の仕事を抱えているとして、そのうち大切な仕事はせいぜい3つ程度であることがほとんどです。
人間のエネルギーに上限があることは、下記の記事に書いたことがあります。
参考記事
→ 【面倒くさいのメカニズム】面倒くさい、やる気が出ないときの対処法
無駄なエネルギーを使わずに重要な仕事のみに全エネルギーを投じることが「仕事ができる人」への近道。
この点に気付かなければ、いくら仕事術や勉強法の本を買い漁っても無駄になることがほとんどです。
対人スキルを軽視してしまう
「この人と仕事がしたい」
「この人と一緒にやれば、面白いことになりそうだ」
といった思いによって、仕事が成立することが多いということは知っておくべきでしょう。
仕事ができる人は社内でも人気がありますし、プライベートでも友達が多いのではないでしょうか。
そして嫌われる人は、会社の外でも「イヤな雰囲気」を醸し出しています。
これは「結果を出せないから嫌われる」のではなく、「嫌われるような性格だから結果を出せない」と考えるべきです。
この順番を間違えると大変なことになります。
優れたコミュニケーションとは何か? と考えたとき、以下の項目を意識したいところ。
- 相手の要望にしっかりと耳を傾けられる
- 専門的なアドバイスも素人にもわかりやすく理解・納得させる力がある
- 相手の不満の原因を探り出せる
実践的な技術や経験が問われるのは、その後です。
最初から専門性を振りかざすのではなく、まずは相手とのコミュニケーションを重視しましょう。
上司を選ぶ目をもっていない
20代、30代であるならば、必ず「上司を選ぶ目」が必要になります。
「上司を選ぶ目」を持っていなければ、これまで紹介した「仕事ができない人の特徴」をクリアしていたとしても、ロクなことになりません。
では、上司をどのように選べばいいか?
基準は性格でも年齢でもなければ、役職や出身地、出身校でもありません。
上記が重要です。
社内のどんなグループに属している上司なのか、有力なクライアントをどれだけ抱えているか、社外の人脈とのつながりはどうなのか。
上司の人脈を自分にも活かすことで、自分の仕事の質はまったく違うものになるはずです。
仕事を難しいものだと考えてしまう
電車に乗ると、よれよれにくたびれたスーツを来て、酒臭い息を履きながら、周りの迷惑も考えずに爆睡している。
どう見ても「できるビジネスマン」とは程遠いオジサンはいくらでもいます。
そんなオジサンを見たとき、多くの人は「こうはなりたくないな」と思うはず。
しかし、もう一歩踏み込んで考えてみると、あんなオジサンでも「会社員(サラリーマン)」をやっているという事実があります。
おそらく与えられた仕事をこなし、課長や係長といった役職を与えられ、部下を率いているのでしょう。
仕事なんて、しょせん「あんなオジサン」でもできるレベルだと考えると、簡単でシンプルに思えてきませんか?
仕事を必要以上に難しく考えるのは、意味のないことだと言えます。
まとめ:仕事ができる人にはるためには、シンプルを極めること
ここまで伝えてきたことをまとめます。
仕事ができる人の公式は以下のとおり。
そして、仕事ができない人の特徴を7つ挙げました。
- 結果の出ない努力をしてしまう
- 潜在能力に頼ってしまう
- 100%の力を発揮しようとする
- 効率化する目的をはき違えてしまう
- 対人スキルを軽視してしまう
- 上司を選ぶ目をもっていない
- 仕事を難しいものだと考えてしまう
仕事は、普通の力を普通に発揮すれば、十分にこなせるようにできています。
しかし、難しく考え、特別なことをやろうとするから、話が難しくなっていくものですし、失敗にもつながります。
その失敗を深刻すぎるほど深刻に考えてしまい、自分で問題を大きくしてしまうだけなのだと考えましょう。
結論としては、迷いの数を減らすほど、うまくいくということです。
今の仕事は自分に合っているのか迷っている人は、転職することもひとつの方法です。
筆者の転職体験談をぜひ参考にしてみてください。
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