こんにちは。分析おたすけマンこと、山根です(Twitterはこちらから)。
転職4回(うち2回は失敗して1週間でやめました……)、人事採用経験もある現職マーケターです。
転職は戦略的に、と言われます。
しかし転職に関する情報が多すぎて、「何をどうすればいいのかわからない!」という方は多いでしょう。
そんな方に向けて、分析思考でわかりやすく解説していきます。
転職はマーケティング視点を持つことが大事。
基本は「SWOT分析」「TOWS分析」です。
つまり、「市場という外部環境」、そして「自分という内部環境」から以下のことを分析します。
- 強みと弱み
- 機会と驚異

人材紹介事業といえば業界1位の売上高を誇るリクルート。
リクルートは業界2位のパーソルの倍以上の売上高です。
今回の記事は、業界最大手のリクルートが展開する転職エージェントを分析してみます。
この記事でわかること
- リクルートエージェントの魅力は?
- リクルートエージェントは利用すべき?
- デメリットも知りたい!
リクルートエージェントの特徴
リクルートエージェントは、言わずもがな人材紹介事業で業界トップの会社です。
- 求人数は業界トップクラス。公開求人3万件、非公開求人10万件と国内最大
- 転職成功実績もトップで累計41万人
- 潤沢な資本力によるサービス品質
さすが業界トップだけあって、圧倒的な信頼感です。
業界2位のdodaの求人件数は4万件ということなので、かなりの規模だということがわかりますね。
サービスの内容は後ほど詳しく分析しますが、
- 専任のキャリアアドバイザーが付く
- 豊富な転職事例による無料セミナーを開催
- 転職ノウハウの情報提供
など、他の転職エージェントでも見られるようなサービスも、もちろん用意されています。
そして転職希望者はすべてのサービスを無料で利用可能です。
リクナビNEXTとの違いは?
リクルートエージェントに登録すると、リクナビNEXTにも登録したことになり利用が可能となります。
リクナビNEXTとは早い話が求人掲載サイトです。
掲載された求人には、だれでも応募が可能です。
非公開求人を扱えるのは転職エージェントであるリクルートエージェントで、リクナビNEXTでは非公開求人を見ることができません。
効率的に転職を成功させたいのであれば、転職エージェントを使いましょう。
ただし、公開求人にも自分の希望する条件に合った求人が掲載されているかもしれません。
リクナビNEXTも合わせて、定期的にチェックするのがいいと思います。
リクルートエージェントの競合は?
転職活動をする場合、複数の転職エージェントを利用するのは常識です。
総合型とも言われる大手エージェントと、特化エージェントは登録必須。
さらに加えるなら、新興サービスやキャリアコンサルタントとの相性で検討するのがおすすめです。
転職エージェントは、3~4社登録すれば十分かなと思います。
そのなかでリクルートエージェントは「総合型」です。
総合型で比較するなら、
を挙げておきます。
上記のリンクから公式サイトに飛べるので、どんな転職エージェントか確認しておくといいですね。
リクルートエージェントのキャリアアドバイザー
転職エージェントを利用するなら気になるのは、キャリアアドバイザーの質です。
結論から言うと、特化エージェントや小規模なエージェントと比較すると、少し物足りないかなという感じです。
大手ですから、一人のキャリアアドバイザーが担当する人数は相当な数のはず。
最初の面談こそ1時間~1時間半ほど時間を取ってもらえますが、転職者一人あたりに掛ける労力は分散せざるを得ません。
とはいえ、補って余りあるほどの求人数があります。
キャリアアドバイザーと二人三脚というよりは、自分自身でも転職ノウハウを身につけながら、要所で上手く活用していくのがオススメです。
ただし、中には転職成功実績がもの凄いスーパーキャリアアドバイザーみたいな方がいるのも事実。
そういった方が担当になると話は違います。
転職が成功して紹介料が発生し、利益を得ているのが転職エージェント。
よって年収の高い仕事に転職できる人材でない限り、スーパーキャリアアドバイザーを担当につけるのは難しいかもしれません。
リクルートエージェントの転職支援システム
大手ならではとも言えますが、リクルートエージェントは転職活動の支援システムが充実しています。

スマホアプリ
なんといってもまずはスマホアプリです。
後述する「Personal Desktop」より、スマホアプリのほうが使い勝手が良いです。
- 求人検索
- 求人応募
- 求人の進捗管理
- キャリアアドバイザーとのやり取り
はアプリで見ることをおすすめします。
ただし、職務経歴書などの書類はパソコンからアップロードしたほうが早いので、「Personal Desktop」も使うことになると思います。
Personal Desktopについては、このあと説明します。
スマホアプリは、、Androidの場合はGoogle Play、iPhoneの場合はApp Storeよりインストールできます。

アプリのホーム画面はシンプルで視認性がよく使いやすいです。

求人検索の画面では、「勤務地」「職種」「業界」「年収」「最終学歴」「こだわり」で条件を絞って探すことができます。

Personal Desktop(パーソナルデスクトップ)
会員専用のログインページです。
求人を探したり、応募したりできます。
応募した求人の進捗も管理できます。
AGENT Report(エージェントレポート)
リクナビエージェントに登録したら利用できるサービスです。
キャリアアドバイザーによる業界分析、選考ポイントなど、独自に収集された貴重な資料を見せてもらえます。
自分自身で企業研究をするのは時間がかかり大変ですから、嬉しいサービスです。
レジュメnavi
職務経歴書が作成できるサポートツールです。
とはいえ、サポートが終わってしまうAdobe Flash Playerで動作しているようで、古くて使いものにならないツールです……。
職務経歴書の書き方は、ググると参考になるWebサイトがたくさんヒットします。
そちらで調べながら作成したほうが早いでしょう。
リクルートエージェントのメリットとデメリット
リクルートエージェントを利用するにあたり、ここまでで押さえておきたい特徴を解説しました。
メリットとデメリットをまとめておきます。
メリット
- 非公開求人数が豊富で、キャリアアドバイザーと面談のうえ応募できる(面談は電話でも可能なので地方在住者にはありがたい)
- 平日、土日の面談も可能なので、在職中の転職希望者には嬉しい
- アプリが使いやすいので、求人に応募するための無駄なストレスが少ない
- 年齢、性別、居住地、業界に関係なく、誰でも転職活動がしやすいサービス
デメリット
- 繁忙期の場合、キャリアアドバイザーの対応が遅い場合がある
- リクルートエージェントの利用者は多いので、ライバルも多い
- アプリ以外は古いシステムとなっていて、使いにくさを感じる
リクルートエージェントの評判は?
SNSやネット上の口コミをいくつか紹介します。
とはいえ口コミはその人の価値観にもよるので、参考程度に留めておくのが無難です。
また口コミは、転職に失敗した腹いせに強い言葉で非難をする人もいるので注意が必要です。
そういったことも踏まえて参考にしてみてください。
・希望の条件で転職できた。
・多くの求人を紹介してくれた。
・転職活動が初めてで、わからないことだらけだったけど、丁寧に教えてくれた。
・面接でいつも失敗するが、面接サポートが万全だった。
・自分では探せなかったであろう会社に就職が決まった。
・転職活動を始めてから2カ月で転職できた。
・担当者に外れがある
・求人の質が良くない
・転職できたが、年収は下がってしまった
・最初は対応が良かったが、次第に放置のようになってしまった
・転職サービスはたくさんあるなかで、これという特徴がなかった
・メールの対応が機械的で冷たく感じた
リクルートエージェントはこんな方におすすめ
ここまで、リクルートエージェントを客観的に分析してみました。
結論としては、
と言えます。
そして、リクルートエージェントを特におすすめしたい方は、
です。
ご自身の経験を上手くアピールできれば、求人数が多い分、マッチする仕事は必ず見つかるはずです。
年収800万以上というハイクラスな求人もあるので、チャンスは十分にあるといえます。
20代の転職希望者であれば、丁寧な対応が評判の「マイナビエージェント」やIT業界に特化した「ワークポート
」のほうがキャリアアップにつながりやすいはず。
リクルートエージェントの登録から面談までの流れ
最後に、リクルートエージェントの登録から面談までの流れをお伝えします。
フォームの入力に必要な時間は、10分程度です。
① Webサイトにアクセスし、フォームに基本情報を入力
↓
② プロフィール情報の入力
プロフィール欄には語学力を問う入力欄もあります。
↓
③ 職務経歴概要の入力
↓
④ レジュメを公開したくない会社を入力
辞めてしまう会社に自分の情報を見られると恥ずかしいので、「公開しない」がおすすめ。
↓
⑤ 登録完了
↓
⑥ キャリアアドバイザーとの面談を設定
登録完了後、登録者がログインできるページにアクセスし、「キャリアアドバイザーとの面談」を設定します。
希望の面談日時を送信したら、キャリアアドバイザーから確認のメールが来ます。
フォームの完了画面では「3営業以内の返信」とありましたが、僕の場合は1時間後に連絡がきました。

まとめ:分析思考とマーケティング・スキルで転職を戦略的に
良い条件で転職するためには分析が必要です。
分析といっても難しいことではなく、自分の市場価値を高めるための情報収集が必要だということ。
キャリアアドバイザーであれば、あなたの今後のキャリアを分析思考で考えてくれるはずです。

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