こんにちは。分析おたすけマンこと、山根です(Twitterはこちらから)。
WordPressとは、Webサイトやブログを作るための無料のソフトウェアのこと。
CMS(Contents Management System/コンテンツ管理システム)とも言われます。

インターネット上で存在感をアピールするためには、WordPressのようなCMSを使って情報発信することをおすすめします。
WordPressでWebサイトを作るべき理由としては
- 無料で使える
- 独自ドメインでWebサイトが運営できる
- HTMLやCSSがわからなくてもWebサイトが作れる
- 自由度が高く、初心者でもカスタマイズできる
という点を挙げておきます。
今回の記事ではWordPressの特徴、メリット・デメリットに触れながら、おすすめする理由についてお伝えします。
WordPressとは?
WordPressは2003年に発表されたCMS。
今では全世界の3割のWebサイトがWordPressで作られているそうです。
WordPressで作られたWebサイトかどうか調べることのできる「IS IT WordPress?」というWebサービスを使って調べてみました。
大手広告代理店である博報堂のWebサイト、

デザインの素敵なブログとして有名なサルワカ。

企業・個人を問わず、さまざまなWebサイトがWordPressで作られています。
WordPressの歴史
アメリカ合衆国テキサス在住の大学生だったマット・マレンウェッグがWordPressの原型となるアイデアを考え出し、それに賛同したイギリス在住のマイク・リトルと共に開発されました。
マット・マレンウェッグは、2008年にアップルのスティーブ・ジョブス、アマゾンのジェフ・ベゾスらとともに「インターネットで最も影響力のある25人(ビジネスウィークが選出)」に選ばれています。
WordPressの影響がいかに大きかったのかわかりますね。

WordCampというイベントで講演しています。行きたかった……。
WordPress愛好家は全世界にたくさんいて、コミュニティがたくさんあります。
日本でもWordPressに関するイベントは頻繁に開催されていて、そうした情報交換のしやすさもWordPressを使うメリットと言えます。
あわせて読みたい
WordPressはオープンソースソフトウェア
最大の特徴とも言えますが、WordPressはオープンソースソフトウェアということです。
ソフトウェアのソースコードを無償で公開し、改良などを制限しないソフトウェアのこと。
オープンソースはソフトウェアの動作を自分で解析でき、やりたいことにあわせた改良が可能になります。
有名どころでは、Linux、Android、Firefox、MySQLなどもオープンソースソフトウェアです。
後述しますが、WordPressのデザインテーマやプラグインといった欠かせない機能が使えるのもオープンソースというメリットがあるからこそなんですね。
WordPressはお洒落なデザインテンプレートが豊富
WordPressでは「テーマ」と言われますが、お洒落なデザインテンプレートが豊富です。
例えば、こんなお洒落なデザインを無料で使うことができます。

僕も最初は無料のテーマを利用しました。
「ライオンメディア」というテーマです。

あわせて読みたい
WordPressの有料テーマとは?
WordPressには有料のテーマもあって、さらに高機能でデザイン性を備えたものがあります。
このブログも現在は、有料テーマ「THE・THOR(ザ・トール)」を利用しています。
あわせて読みたい
最近ではインターネットで情報収集するユーザーの多くはスマホを使います。
スマホに最適化したサイト表示を「レスポンシブデザイン」といいますが、WordPressの場合、無料・有料を問わずほとんどのテーマはレスポンシブです。
テーマによって特徴がある
WordPressはPHPというプログラム言語で開発されていて、知識があれば自分でテーマを開発することも可能です。
Webデザイン会社やフリーランスのWebデザイナーで自分の開発したテーマを販売しているところは多いですね。
デザイン性の高いものもあれば、SEO対策に強いテーマなんてものもあります。
特徴的なテーマの例を挙げるなら、パララックスというデザイン技術が魅力の「Grazioso」。

あわせて読みたい
WordPressのプラグインを活用すれば何でもできる
「プラグイン」とは、WordPressに機能を追加できる仕組みのこと。
例えば、
・お問い合わせフォーム
・コメント機能
・SNSとの連携機能
・SEO対策を強化する
・セキュリティを強化する
・表示させる広告を管理する
など挙げればキリがないのですが、「こんな機能があればな……」と自分が思い浮かぶようなことは、プラグインを使えば大体できてしまいます。
さらにプラグインの良い点は、管理画面からインストール・アンインストールを簡単にできてしまうこと。

ただし、テーマとの相性が悪かったりすると、エラーの原因になってしまう場合があります。
プラグインをインストールする前は一度ググってみて、どんなプラグインか調べることをおすすめします。

次からはメリット・デメリットをお伝えします。
WordPressを使うメリット
CMSといえば、WordPress以外にもいくつかあります。
オープンソースのものでいえば、下図(出典:W3Techs)のような感じです。


シェアが圧倒的なので情報が豊富
WordPressユーザーは日本国内にも多くいるので、ググると参考になる情報が山ほどでてきます。
この情報の多さは、他のCMSにはないメリットでしょう。
- 操作がわからない
- カスタマイズ方法を知りたい
- トラブルに対応できない
といった場合でも、それほど苦労せずに情報に辿り着けるはず。
また初心者にもわかりやすい本がたくさん出ていますので、ネット上の情報とあわせて活用するといいですね。
あわせて読みたい
ブログのような感覚で記事を作れる
アメーバブログやライブドアブログといった無料ブログを使ったことがある方であれば想像は簡単だと思いますが、基本的な記事の制作方法はほぼ一緒です。

基本的な操作は、
- 文字を入力
- 画像の挿入
- 太字や文字色変更といった装飾
という感じ。
ワードやパワーポイントといったオフィスソフトよりも操作は簡単かなと思います。
複数人のチームで管理が可能
WordPressでは、ユーザーを管理できる機能があります。
とくに会社のWebサイトの場合、複数人のチームで運営することが多いと思います。
外部のライターさんやデザイナーさんに仕事を依頼することもあるかもしれませんね。
WordPressは「管理者」「編集者」「投稿者」「寄稿者」「閲覧者」といった5つのユーザー権限が用意されていて、役割に応じて権限を設定できます。
Webツールなので、「ID」と「パスワード」があれば、どこからでも管理画面にアクセスできるというメリットもお伝えしておきます。
独自ドメインでWebサイトを運営できる
独自ドメインでWebサイトを運営することは非常に重要なこと。
例えるなら、ライブドアブログやはてなブログ、noteといった無料ブログツールは賃貸物件のようなもの。
WordPressはマイホームです。
Webサイトやブログは検索エンジンからの評価といった点で、独自ドメインで運営することの一択でしょう。
無料ブログでも独自ドメインを持つことのできるサービスはありますが、けっきょく有料です。
機能面など総合的に比較すると、WordPressのほうがお得で運営しやすいという結論です。
独自ドメインについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
あわせてどうぞ。
あわせて読みたい
SEO対策がしやすい
これは独自ドメインでサイト運営することにも関連しますが、WordPressのWebサイトは検索エンジンの評価を高くするための「SEO対策」にも有利です。
このブログは開始1年余りですが、Google検索結果の1ページ目に表示される検索キーワードは「350」を超えました。
もちろんSEO対策の知識が必要という前提はありますが、無料ブログと比べて検索エンジンの評価の高いWebサイトが作りやすいでしょう。

勘違いすると失敗するのでご注意ください。
WordPressでWebサイトを作るデメリット
WordPressには多くのメリットがある反面、デメリットもあります。
こちらも比較しながらお伝えしていきますね。
WordPressは無料だがサーバーとドメインを用意する必要がある
WordPress自体は無料で利用することができますが、そうするためにはサーバーを用意する必要があります。
レンタルサーバーを借りるとして、年間1万円~2万円程度のコストが必要。
それに加えて、ドメイン費用もかかります。
ドメイン代は種類にもよりますが、年間1,000円程度です。
ただし、WordPressには「WordPress.com」とういサービスもあって、そちらであれば無料で利用可能。
ちなみにレンタルサーバーを借りてインストールする使い方は「WordPress.org」という種類に分けられます。
WordPress.comは無料で利用できますが、機能に制限や制約があったりします。
収益化やビジネス展開を目指すのであれば、WordPress.orgのほうが優れています。
ある程度の知識が必要となる
簡単にすぐ始められる無料ブログサービスと違って、WordPressの場合は学習コストが掛かります。
- レンタルサーバーの知識
- WordPressの使い方
- テーマやプラグインの知識
など使い始めると気になることがたくさん出てきます。
その都度、リサーチが必要になるでしょう。
デザイン性に優れ、ビジネスの成果を上げるようなWebサイトにするためには、HTMLやCSSといったソースコードを書いて自分なりにカスタマイズしていく必要があります。
素晴らしいWordPressテーマは多いのですが、誰にとっても万能というわけではありません。
またデフォルトのまま使ってしまうと、他のWebサイトと似たようなデザインになってしまいます。
例えば、「お問い合わせはこちら」というボタンをオリジナルデザインしたいと思った場合、自分でHTMLとCSSを書くスキルが必要です。

スパムやセキュリティ対策が必要
WordPressは世界で圧倒的なシェアを持ち、オープンソースソフトウェアであるがゆえのデメリットもあります。
それはハッカーやスパムに狙われやすいということ。
そういったネット上の攻撃から、自分のWordPressを守るためにはセキュリティ対策が必要です。
セキュリティ対策はプラグインやレンタルサーバーの設定によって可能ですが、本格的なWebサイトを構築するのであれば初心者には難しいでしょう。
そういった場合は専門の業者に相談することをおすすめします。
最悪の場合、
- Webサイトの情報が消される
- 顧客データを盗まれる
という事態も考えられます。
WordPressの始め方
レンタルサーバーの選び方からWordPressのインストールまで、下の記事にまとめています。
あわせて読みたい
当ブログは「エックスサーバー」というレンタルサーバーを利用していますが、WordPressの簡単インストール機能が付いていて、設定がめちゃくちゃ簡単です。
また独自ドメインが無料になるキャンペーンを定期的にやっているので、ぜひチェックしてみましょう。
WordPressで本格的なWebサイトを始めよう
WordPress登場前にも「ホームページビルダー」や「DreamWeaver」といったサイト運営を支援するソフトはありました。
しかし、Webサイトをデザインする専門的なスキルが必要だったり、満足のいくWebサイトが作れなかったりしたものです。
WordPress登場以降、Web構築とデザインの現場は劇的なまでに変わったといえます。
個人でも大企業と遜色のないWebサイトが作れるようになり、人的コストも減らすことができるようになりました。
ここ数年は「オウンドメディア」を作ってコンテンツマーケティングに力を入れる企業が増えていますが、WordPressのおかげだと言えるでしょうね。
このように少しのコストで本格的なWebサイトを作れるのですから、「これからサイト作ります」という会社や個人はWordPressの利用を前提に考えてはいかがでしょうか。

続けて読みたい