「あなたは、何のために働くのですか?」
この質問をされて、即答できる方ってほとんどいないのではないでしょうか。
とくに30代では、自分を取り巻く環境に変化が生まれる年代です。
- 結婚
- 家族が増える
- マイホームを持つ
転職を経験した、起業をした、独立してフリーランスとなったという方もいるかもしれませんね。
20代で見つけたキャリアを資産に、人生が分岐していくのが30代ともいえます。

今回の記事では、僕が30代の頃に考えた仕事観について、経験を交えながらお伝えしたいと思います。
20代の頃の仕事観については、こちらの記事にまとめていますので、あわせて読んでみてください。
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ワーカホリックだった30代の転職経験談
20代は、輸入車メーカーで広報の経験を積みました。
あらためて僕の経歴を簡単に説明すると、大学を中退した後、バンド活動とアルバイトでフリーターのような生活を過ごし、きちんと社会に出たのは25歳のころ。
派遣社員として輸入車メーカーの広報部で働き始めました。
当時は就職氷河期と呼ばれていて、正社員になれない人が溢れていました。
正規雇用となった友人や知人の中には、今で言うブラック企業で働いている人が多く、安月給にも関わらず、残業が多く、精神を消耗するというのが当たり前の時代でした。

「空白の20年」とも言われていますが、日本の経済成長が伸び悩んでいるのは、明らかにこの時代に残された負の遺産のためです。
一方、僕はと言えば、当時可愛がってくれた輸入車メーカーの部長が、広告代理店の正社員にしてくれ、出向という形で引き続き広報業務に従事していました。
しかし、地に足が着いて仕事をしているとは言い難い状況。
そのときの状況について、詳しくはプロフィール記事を読んでもらえればと思いますが、年収は360万円で「キャリアを活かした転職をするなら今だろう」ということで、31歳で転職活動を始めました。
しかし、そのとき僕は、大きな失敗を2つもしてしまうことになります。
転職活動の失敗談
その失敗の1つ目は、
当時は仕事が忙しく、転職活動のための時間が取れませんでした。
また、転職エージェントや転職サイトも今ほど充実していなかったということもあります。
在職中の転職活動は厳しいと判断し、退職してから始めることにしました。
失敗の2つ目は、
僕が転職活動をした2008年は、リーマンショック後の不景気で、有効求人倍率が1%以下でした。
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→ 【鉄則】転職を売り手市場のときにすべき理由。2020年までがチャンス
このような時期に転職活動をしてしまったので、自分のキャリアをアップさせるどころではありませんでした。
- そもそも求人数が少ない
- 求人1件に対して応募者が殺到する
という状況が起こります。
よって妥協した挙句、それほどキャリアアップをできずに転職先を決めてしまいます。
年齢に応じて年収は上がっていきましたが、給料は良い会社ではありませんでした。
そして、このとき苦労した経験から「転職はもう嫌だ……」と思ってしまい、10年もその会社に勤めることになります。
転職したときは失敗したとは思っていませんでしたが、今振り返ってみると明らかに失敗でした。
30代は常に転職活動をするべき
40代となった今は、一部上場の会社に転職することができ、新たなキャリアを踏み出しました。
足踏みをしてしまった30代を振り返ってみて、下記のことを過去の自分に教えたいです。
- 転職でキャリアアップを重ねていくためには、長くとも5年周期くらいで転職活動をする
- 転職の成功は、売り手市場かどうかが一番大きな要因である
結論としては、転職活動は常にしておいたほうがいいということです。
転職エージェントには常時登録しておき、虎視眈々と次のキャリアアップを狙っているイメージです。
転職でキャリアアップする人は、そもそも終身雇用にメリットを見出していないはず。
これからは、ますます「個の時代」となっていくでしょうから、その覚悟は必要かなと思います。
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30代の転職はワークライフバランスを考える
30代はとにかくキャリアアップを狙っていくというのが大事です。
今の仕事をしつつ、実績を増やして職務経歴書を細目にアップデートしていきましょう。
それと同時に、副業をすることもおすすめします。
収入源が会社の給料だけでは、自分のやりたいことに一歩を踏み出す勇気が持てません。
複数の収入減を確保するというのは、人生において大事な考え方です。
と同時に、これから先の40代、50代に向けて、「自分にとっての幸せが何なのか」というゴールを見つけていく必要があると思います。
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ワークライフバランスとは?
ワークライフバランスとは、仕事と生活を調和していくことです。
注意が必要なのは、
- 公私混同しない
- 仕事と生活をきっちり分ける
という考え方ではないこと。
理想は、遊びが仕事であり、趣味がお金になるという状態です。
そのために、20代にキャリアを見つけるということが大事です。
僕は下記のようなことを考えていて、寝食を忘れてまで没頭できることが「マーケティング」や「分析」でした。
- 20代はキャリアを見つける
- 30代はキャリアを伸ばす
- 40代はキャリアを横展開(職種はそのままに伸びている業界に移動する)
- 50歳で人を育て市場価値を生む
マーケティングや分析を学ぶためであれば、いくら自己投資をしても惜しくないなと思っており、それにお金を使えることが幸せでもあります。
人によってはそれがファッションであったり、ゲームであったり、食だったりすると思います。
そのような「やりたい事」を見つけることが、人生の幸せなのかなと考えています。
仕事と生活をブレンドしていく
例えば、芸術家や農家、料理人、ブロガー、インフルエンサーなどは、よい意味で生活と仕事が一体化しています。
生活していく中で仕事の発想を得ることができ、仕事の中でよりよい生活の発想を得られるという相乗効果が生まれる職業かなと思います。
仕事と生活の区別が曖昧だからといって「ワーカホリック(仕事中毒症、仕事依存症)」ではないはず。
ワーカホリックとは会社や上司から言われたことを、自分の意思なく実行し、それを働くと勘違いしてしまうことです。
このような仕事の仕方をしていると、ズルズルと疲れを引きずり、次第にやる気と向上心を失います。
しかも、自分はワーカホリックであると気づきにくい点も注意が必要です。
僕の30代後半は、まさにこの状態。
この状態を抜け出せたのは、ブログやTwitterでアウトプットを始めたからです。

まとめ:幸せの種類を知ろう
先日、下記のようなツイートをしました。
企業人として30年働いてきたベテランの先輩方のアドバイスより、ブロガーやツイッタラーの意見を参考にした方が人生が上手く回り始める。
現代のあるあるだと思います😅
— ヤマネ@分析おたすけマン🧐📊 (@Hackagogo) July 30, 2019
20代で身につけたスキルを活かして、30代になったら、そのキャリアを伸ばす。
この考え方を実践するためには、色々なブログやツイッタラーの意見を参考にすることをおすすめします。
自分と生活パターンが似ている身近な人を参考にしても、人生観は広がりにくいと思うので。
そして、人はどのような条件が揃えば幸せになれるのか? を模索しましょう。
下記のようにさまざまな幸せの種類があることを知りました。
- とにかくムチャクチャ稼ぐ
- 誰も成し遂げていないような仕事の成功
- 好きを仕事にする
- 公私のバランスの取れた充実感
- 趣味や余暇に没頭する
- 支出を抑えて仕事をしない
- 資本主義から離脱して精神的な豊かさを手に入れる
1980年代までの日本社会では、④⑤がスタンダードでした。
しかし、現在の30代の平均所得は400万円前後です。
その年収であれば、自由に使えるお金(可処分所得)は、年間50万~70万程度。
独身であればいいですが、家族を養うとなると④⑤を目指しても充足感を得るのは難しいです。
そうした場合、①か③を目指すというのが現実的な路線かなと思います。
どうせなら「好きなことを仕事にしてたくさん稼ぐ」を目標にしましょう。

いろいろな人の考え方を参考にするといいと思います。
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